【薬剤師監修】頭皮の色とはげの関係は?青白、赤、黄色などそれぞれの色で解説
「頭皮の色がなんか変」と感じる場合、そこまで心配しなくてもいいケースと頭皮に悪影響が出ているケースがあります。
放っておくと、抜け毛の原因や悪化に繋がりかねません。
この記事では、健康な頭皮と気をつけなければならない色の特徴について解説します。
この記事の監修者
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北海道大学大学院卒業
薬局薬剤師としてAGAや壮年期脱毛症、円形脱毛症の医薬品調剤や服薬相談を多数経験
薄毛の悩みを解決できる医学薬学知識を啓蒙することで、患者さんのより良い人生に貢献したい
と思っております。
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頭皮の色で頭皮の健康状態がわかる
「頭皮の色」というと青白い色を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
健康的な頭皮環境の方の頭皮の色は、青白い色が多いのですが頭皮環境に何かしら異常のある方の色は「赤色」や「黄色」「茶色」など、通常とは異なる色になることがあるのです。
このように、頭皮の健康状態は頭皮の色によって確認することができます。
頭皮の色に要注意
AGAと頭皮の色は関係ありませんが、無視できないケースもあるので気をつけてください。
ここでは頭皮の色別に、気をつけるべきことを解説します。
健康なのは「青白い色」
健康的なのは青白い頭皮です。
このように、健康な頭皮を拡大してみるとうっすら青白くなっていることがわかります。
人によって色味は変わりますが、このように青白い肌の場合、「健康状態に問題はない」と考えてください。
「健康状態に問題はない」とは、肌が荒れておらず、十分な栄養素が行き渡っている状態を意味します。
赤色の頭皮
頭皮が赤くなっている場合、炎症などが疑われます。
具体的に言うと、皮膚の常在菌である「マラセチア菌」が反応して頭皮が赤くなるのです。
マラセチア菌自体はどんな人の皮膚にも存在するため、「頭皮が赤いのは菌がいるからなんだ!なんとかしなきゃ!」と心配しすぎる必要はありません。
しかし、以下のような症状が見られる場合、マラセチア菌が異常繁殖して頭皮の炎症を引き起こしている可能性があります。
- 頭皮がかゆい
- ぶつぶつなどができている
- フケが多い
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
黄色の頭皮
頭皮が黄色い原因は、いくつか考えられます。
- 老化やストレスによって皮膚が酸化している
- 血行が悪く、汚れが溜まっている
まず、人間の皮膚は老化すると酸化し、黄色みを帯びてくる場合があります。
いわゆる「黄ぐすみ」と呼ばれる状態です。
他にも、ストレスなどが原因で頭皮に栄養が行き渡らず、肌が酸化してしまっている可能性もあります。
次に、頭皮が汚れて黄色くなっているケースもあるので注意してください。
ヘアケアなどが十分でなかった場合、汚れが毛穴に詰まって、頭皮が黄色く見えてしまうことがあるのです。
放置しておくと「脂漏性皮膚炎」などを引き起こしかねないので、べたついたり匂いを感じたりした場合、早めに対処しましょう。
白色の頭皮
頭皮に青みがなくただ白い場合は、「悪い状態」ではない状態が多いです。
「単に乾燥しているだけ」と考えられるため、生活を改善したり保湿を徹底したりすることで改善される可能性が高いです。
頭皮の乾燥は洗浄力の強いシャンプーを使っていることや髪の乾かしすぎが挙げられるので、このあたりを改善してみましょう。
茶色の頭皮
茶色の頭皮は、2種類の可能性が考えられます。
- 「黄色い頭皮」と「赤い頭皮」の原因が混じった状態
- 老廃物が溜まっている
まず、老化などによって皮膚が酸化し、その状態で頭皮が荒れると、「黄色」と「赤」が混じった状態になり、茶色く見えます。
次に、毛穴などが詰まり老廃物が蓄積した結果、茶色く見えている可能性もあります。
どちらも頭皮にとって良い状態ではないため、生活の改善やシャンプーの見直しなどを意識してみてください。
頭皮に付く白色の粉は何?
頭皮に白い「粉っぽいもの」が付いていると感じる場合、その正体は「フケ」です。
フケが落ちること自体は生理現象なので、気にしすぎる必要はありません。
しかし、フケが出すぎる場合やフケが大きすぎる場合は、「頭皮が荒れているサインである」と考えられます。
フケもAGAに関係がありませんが、頭皮が荒れている状態を放置しすぎると抜け毛の原因になりかねません。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
頭皮の色に異常を感じたら
まず、人によって地肌の色は違うため、「赤いから頭皮が荒れてるんだ」「黄色いから汚れが詰まってるんだ」と安易に結論を出すのはおすすめできません。
ただ、頭皮の一部が違う色になっていたり、色味が変わったりしている場合は異常が起きている可能性があります。
こちらの解決策を参考にして、早めに対処しましょう。
生活の改善
たとえば、ストレスを感じる環境にいたり乱れた食生活を続けたりしていると、血行が悪くなって頭皮に栄養が行き渡らなくなります。
そうなると、抜け毛や頭皮環境悪化の原因になりかねません。
中でも、食生活の見直しは非常に大事です。
特に、頭皮や抜け毛が気になる場合、「髪の3大栄養素」とされるこちらの栄養素を意識的に取り入れましょう。
- タンパク質
- ビタミン
- 亜鉛
中でも「亜鉛」は髪の生成に大きな役割を果たす一方、摂取することを心がけないとなかなか十分に取り入れられません。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
シャンプーを見直す
しっかりやっているようでも、うまくできている人が少ないのがシャンプーです。
正しいシャンプーの方法は、こちらの画像をご覧ください。
ここで使うシャンプーは、できるだけ洗浄力が低く保湿力の高いものを選びましょう。
洗浄力が高すぎると、「必要な皮脂」まで奪い取ってしまう恐れがあります。
また、シャンプーしたあとはできるだけ早めにドライヤーで乾かしてください。
この場合も頭皮に当てすぎず、ドライヤーの首を振りながら乾かすことを心がけましょう。
医療機関を受診
明らかな異常を頭皮に感じたら、早めに医療機関を受診してください。
「AGAに関係がないなら」と甘く見ていると頭皮の環境が悪くなり、抜け毛が多くなってしまう危険性もあります。
また、頭皮環境が悪いとAGA治療をはじめても、十分な効果が期待できない可能性もあるので注意してください。
むしろ、頭皮環境が整った状態でなければAGA治療そのものがスタートできない場合も多いです。
最近ではコロナ禍の影響もあり、オンライン診療をはじめる医療機関・クリニックも増えています。
おすすめのAGAクリニックはこちらで紹介しています。
まとめ
頭皮の色とはげの関係についてまとめます。
- 頭皮の色とはげ(AGA)は関係なし
- AGAの原因である男性ホルモンは、頭皮の色に影響を与えない
- ただ、頭皮の色は頭皮環境の悪化を示す可能性がある
- 健康な頭皮は青白い
- 赤、黄色、茶色は要注意
頭皮の色を確認する際に、写真を撮る方は多いですよね。
せっかく写真を撮ったなら、AGA管理アプリである「HIX」を用いて薄毛診断してもらうのがおすすめです。
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