【薬剤師監修】リアップなどのミノキシジル配合発毛剤は副作用でかぶれる?対処法や発現率などを解説
リアップなどのミノキシジル配合発毛剤には、かぶれなどの副作用があります。
この記事では、リアップの副作用でかぶれた場合の対処法やパッチテストの方法、他の治療法などを解説します。
この記事の監修者
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北海道大学大学院卒業
薬局薬剤師としてAGAや壮年期脱毛症、円形脱毛症の医薬品調剤や服薬相談を多数経験
薄毛の悩みを解決できる医学薬学知識を啓蒙することで、患者さんのより良い人生に貢献したい
と思っております。
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リアップを使ってかぶれたりかゆくなることはある?
リアップを使用していると、副作用として頭皮がかぶれてしまったり痒くなってしまったりすることがありえます。
これは、リアップに含まれる「ミノキシジル」という成分の副作用によって起こるものです。
また、副作用ではない面としても、肌に合わないことから痒みやかぶれといた症状が出てしまうこともあります。
リアップで頭皮がかぶれたら
頭皮がかぶれた場合、もっとも大事なのが使用の中断と医療機関の受診です。
後述しますが、かぶれているのに使い続けると症状が悪化してしまいかねません。
中には「医療機関を受診する時間がないから、とりあえずミノキシジルの使用だけ中断しよう」と考える方もいるでしょう。
しかし、この判断はおすすめできません。
ミノキシジルの外用は途中で使用を止めると、AGAの進行が再開してしまう危険性もあります。
コマーシャルで人気なDクリニックでも、このように解説しています。
薄毛の原因が取り除かれて完治するわけではないため、ミノキシジルの使用をやめた後まで薄毛改善効果が持続することはなく、使用をやめれば再び薄毛になってしまいます。
だからこそ自分の判断で止めるのではなく、医師に相談するのがおすすめです。
かぶれたままでリアップを使うとどうなる?
かぶれているにも関わらずミノキシジル配合発毛剤を使っていると、さまざまな危険性が発生します。
湿疹が悪化し、ミノキシジルの塗布がAGA治療において逆効果になりかねません。
湿疹が悪化する恐れ
まず、症状の悪化が懸念されます。
このように販売元の大正製薬は「頭皮のトラブルを完全に治してから使用するように」と注意喚起しています。
頭皮にきず、湿疹あるいは炎症(発赤)等がある部位には、きず等を悪化させることがありますので、完全に治ってからご使用ください。
頭皮が荒れて逆効果になる危険性もある
湿疹やかぶれが悪化すると、逆に髪が抜けやすく可能性もあります。
髪に十分な栄養が行き渡らなかったり、血行が悪くなったりするからです。
上述したとおり頭皮環境を整えて、早めに医師に相談しましょう。
リアップの副作用について
ミノキシジル配合発毛剤は頭皮のかぶれ以外に、さまざまな副作用を引き起こす恐れがあります。
ここではミノキシジル配合発毛剤の副作用について、簡単に説明します。
症状
副作用の症状を、もっとも代表的なミノキシジル配合発毛剤である「リアップ」を例に挙げて見ていきましょう。
皮膚 | 頭皮の発疹・発赤、かゆみ・かぶれ、ふけ、使用部位の熱感等 |
精神神経系 | 頭痛、気が遠くなる、めまい |
循環器 | 胸の痛み、心拍が速くなる |
代謝系 | 原因の分からない急激な体重増加、手足のむくみ |
これらは主に「ミノキシジルによる副作用である」と考えられます。
なぜかというと、AGA診療を科学的な根拠に基づいてまとめた「AGAガイドライン」においても同じような報告がされているからです。
ミノキシジルの有害事象として,男女を通して瘙痒,紅斑,落屑,毛包炎,接触皮膚炎,顔面の多毛などが報告されている.
そのため、「他の発毛剤なら大丈夫」と安易に考えるのはおすすめできません。
リアップ以外にもミノキシジルを5%配合した発毛剤はいくつもありますが、同じように副作用のリスクはあります。
他のミノキシジル商品に関してはこちらの記事をご覧ください。
発現率
副作用の発現率は、大正製薬によると「8%」です。
ミノキシジル5%製剤の副作用発現率8.0% n=50
副作用内訳(皮膚症状・・・湿疹2.0%、毛のう炎・・・2.0%、接触皮膚炎2.0%、臨床実験異常・・・総コレステロール値上昇2.0%)
このように一定の割合で副作用を引き起こす可能性があるものの、心配しすぎる必要はありません。
リアップの副作用でかぶれを防ぐには
可能性は低いですが、それでも副作用を起こしたくはないですよね。
パッチテストを受けることで、自分が「副作用を起こしやすい体質かどうか」を事前に調べられます。
事前にパッチテストをおこなう
パッチテストの方法に関しては、こちらの動画を参考にしてください。
ヘアカラー剤のパッチテストですが、ミノキシジルに置き換えても問題ありません。
国際毛髪皮膚科学研究所の所長である井上哲夫氏も、監修した記事の中で同様の方法を推奨しています。
べての副作用のあらわれかたを予測することはできませんが、副作用が起きる確率の高い「かゆみ、かぶれ、発疹」などの皮膚のトラブルは、「パッチテスト」で簡単に調べることができます。
パッチテストで異常が出た場合、ミノキシジルの外用はおこなわず、医師に違う治療方法を提案してもらいましょう。
頭皮に異常がある場合は事前に治療しておく
かゆみ、湿疹、ニキビ、赤み、炎症などの異常が頭皮にある場合、事前に治療しておいてください。
自覚症状がなくても、頭皮を診てもらうことで異常が見つかる場合もあります。
AGA治療する際は、頭皮の状態を医師やプロに分析してもらうことをおすすめします。
ミノキシジル外用以外のAGA治療
AGA治療は、ミノキシジルの外用だけではありません。
「AGAガイドライン」においては、フィナステリド・デュタステリドの内服も「推奨度:A(行うよう強く勧める)」とされています。
フィナステリド・デュタステリドは、AGAの原因であるDHT(ジヒドロテストステロン)を作り出す「5αリダクターゼ」の働きを阻害する薬です。
AGAが発症しにくくなるため、改善が期待できるわけですね。
ただし、フィナステリドやデュタステリドにも性機能障害や肝機能障害などの副作用があるので注意してください。
詳しくはこちらの記事でまとめています。
リアップのかぶれに関するよくある質問
ここではリアップのかぶれに関する3つの「よくある質問」を紹介します。
- リアップを使ってかぶれたりかゆくなることはあるの?
- リアップにはどういった副作用がある?
- リアップの副作用でかぶれを防ぐためにはどうしたらいい?
ぜひすべて目を通しておいてくださいね。
リアップを使ってかぶれたりかゆくなることはあるの?
リアップを使用していると、副作用として頭皮がかぶれてしまったり痒くなってしまったりすることがありえます。
また、副作用では内面としても、肌に合わないことから痒みやかぶれといた症状が出てしまうこともあります。
リアップにはどういった副作用がある?
副作用の症状を、もっとも代表的なミノキシジル配合発毛剤である「リアップ」を例に挙げて見ていきましょう。
皮膚 | 頭皮の発疹・発赤、かゆみ・かぶれ、ふけ、使用部位の熱感等 |
精神神経系 | 頭痛、気が遠くなる、めまい |
循環器 | 胸の痛み、心拍が速くなる |
代謝系 | 原因の分からない急激な体重増加、手足のむくみ |
リアップの副作用でかぶれを防ぐためにはどうしたらいい?
リアップによるかぶれを防ぐためには以下の2つの方法があります。
- 事前にパッチテストをおこなう
- 頭皮に異常がある場合は事前に治療しておく
まとめ
ミノキシジルの副作用であるかぶれについてまとめます。
- ミノキシジルによって頭皮がかぶれたら、使用を中断して病院を受診する
- 使い続けると悪化する恐れがある
- ミノキシジルには他にも副作用がある
- 副作用を回避するために、事前にパッチテストをおこなう
- 異常が見られた場合、他の治療方法を試す
人によっては、ミノキシジルを使用しなくても薄毛や抜け毛を改善できる場合があります。
まずは無料のAGA管理アプリである「HIX」で、薄毛の状態を分析してもらいましょう。