【薬剤師監修】ブラッシングは薄毛の改善に効果がある?正しいブラッシング方法を解説

【薬剤師監修】ブラッシングは薄毛の改善に効果がある?正しいブラッシング方法を解説

日々何気なくやっているブラッシングですが、やり方を工夫すれば、抜け毛の防止につながる可能性もあります。
薄毛を改善できるものではないにせよ、ブラッシングのやり方を把握しておくのはけっして無駄なことではありません。

本記事では薬剤師監修のもと、以下の点を詳しく解説します。

この記事でわかること
  • ブラッシングが髪に与える3つのいい影響
  • ブラッシングをするおすすめのタイミング
  • 効果的なブラッシングの方法

記事を最後まで読むことで「どうすれば効果的にブラッシングできるか」がわかります。

この記事の監修者

中川陽子
中川陽子薬剤師・医学修士
北海道大学大学院卒業
薬局薬剤師としてAGAや壮年期脱毛症、円形脱毛症の医薬品調剤や服薬相談を多数経験
薄毛の悩みを解決できる医学薬学知識を啓蒙することで、患者さんのより良い人生に貢献したい
と思っております。

ブラッシングが髪に与えるいい影響

ブラッシングが髪に与えるいい影響として、次のようなものが挙げられます。

  • 髪の汚れを落とす
  • 頭皮の血行を促進する
  • 髪にツヤと潤いを与える

ここではそれぞれの影響を具体的に解説します。

髪の汚れを落とす

ブラッシングには髪や頭皮の汚れを落とす効果があります。
特に、シャンプー前にブラッシングをすることで、汚れを落としやすくなる効果が期待できます。

髪にはフケやホコリなどさまざまな汚れがつきやすく、シャンプーだけでは汚れを落としきれないケースも少なくありません。
髪に汚れがついたままだと、毛穴の詰まりなどを引き起こし、頭皮環境の悪化を招いてしまいます。
頭皮環境の悪化は薄毛の原因にもなるため注意が必要です。

頭皮の血行を促進する

ブラッシングには頭皮の血行を促進する効果が期待できます。
ブラッシングの際にブラシの先が頭皮に当たることで、頭皮マッサージのような要領で血行促進作用が得られると言われているのです。

頭皮の血行が良くなると、髪に栄養が行き届き、健康な髪が育ちやすくなります。
十分な栄養を得て成長した髪はハリやコシがあり抜けにくくなります。

髪にツヤと潤いを与える

ブラッシングをすると、髪の根元にある皮脂が全体に行き渡り、ツヤや潤いのあるスタイルを作ることができるとされています。

また、髪を皮脂でコーティングすることで、外部からのダメージを受けにくくする効果も期待できるでしょう。

ブラッシングをするおすすめのタイミング

基本的にいつブラッシングしても構いません。
そのなかでもおすすめのタイミングは以下のとおりです。

  • 帰宅した後
  • シャンプー前
  • 寝る前
  • 育毛剤を使用する前

帰宅した後

帰宅したあとのブラッシングには、外出中についたホコリや汚れを落とす効果があります。

目には見えないホコリや汚れを落として、頭皮を清潔に保つことに役立ちます。

シャンプー前

シャンプー前のブラッシングではホコリや皮脂、フケなどを落とせるため、シャンプーの洗浄効果がアップします。

また、パーマをかけている方やくせ毛の方は、髪のもつれをほぐして指通りを良くする効果も期待できます。

寝る前

ブラッシングによって頭皮を適度に刺激すると、リラックスできる可能性があります。
リラックスできれば眠りの質が高まるため、髪の成長に良い効果をおよぼすでしょう。

睡眠の質は抜け毛予防にとって大事です。
詳しくは下の記事をご覧ください。

育毛剤を使用する前

髪や頭皮の汚れをブラッシングで落とすことで、育毛剤の有効成分が浸透しやすくなります。

育毛剤だけじゃなく、発毛剤にも同じ効果が期待できるでしょう。

効果的なブラッシングの方法

ポイントを押さえてブラッシングすることで、髪により良い効果を与えることができます。
効果的なブラッシングの方法は以下のとおりです。

  • ヘアオイルやローションをつける
  • 毛先からもつれをほぐす
  • 全体をブラッシングする

使うブラシはお好みのものでも構いません。
シャンプーブラシを使う方は、下の記事もご覧ください。

ヘアオイルやローションをつける

髪が乾燥した状態でブラッシングすると、摩擦によってダメージを受けてしまいます。
摩擦から髪を保護するには、ブラッシングの前にヘアオイルやローションをつけることがおすすめです。
ヘアオイルやローションには、スタイリングをキープする効果もあります。

一方、ヘアオイルやローションの代わりに水を使うと、逆にダメージを受けやすくなってしまうため注意が必要です。

毛先からもつれをほぐす

ブラッシングをする際は、いきなり根元からとかすのではなく、毛先から徐々にもつれをほぐしていく方法がおすすめです。
もつれた箇所にブラシが引っかかり、無理やり引っ張ってしまうと、切れ毛やダメージの原因になります。

なかなかほぐれない箇所は、手を使って髪の表面から少しずつほぐしていくと良いでしょう。

全体をブラッシングする

毛先のもつれをほぐし終えたら、生え際から頭頂部やつむじ周辺に向けて全体をブラッシングしていきます。
この際、ブラシの先を頭皮に強く押し当てすぎると頭皮を傷める可能性があります。
適度なマッサージ効果を得るためには、頭皮をいたわりながらやさしくブラシを動かすことが大切です。

髪の長さや量にもよりますが、一度におこなうブラッシングの回数は数回〜10回程度が適当とされています。
また、ブラシを持つ際は柄の先端ではなく真ん中あたりを握ることで、程よい力加減でブラッシングできます。

逆効果になってしまうブラッシングもある

髪や頭皮の健康を維持するのに効果的なブラッシングですが、やり方によっては逆効果になってしまうケースもあります。

以下のようなブラッシングは、薄毛を改善するどころか、悪化させてしまう恐れがあるため注意が必要です。

  • 頭皮にトラブルがある
  • 髪が濡れている
  • 回数が多い
  • 力を入れすぎている
  • ブラシが汚れている

頭皮にトラブルがある

かゆみや湿疹など、頭皮にトラブルがあるときにブラッシングをすると、炎症が悪化する恐れがあります。

症状が治まるまでは、頭皮にブラシが当たらないよう髪だけをブラッシングをしましょう。

髪が濡れている

お風呂上りなど髪が濡れているときはキューティクルが開いた状態のため、ブラッシングによる摩擦のダメージを受けやすいと言われています。

濡れた髪を整えたいときは、手ぐしや荒い歯のヘアブラシを使うことをおすすめします。

回数が多い

頻繁なブラッシングも髪や頭皮を傷める原因になります。

ブラッシングを行うタイミングとしては、起床時・シャンプーの前・就寝前の3回がおすすめです。

力を入れすぎている

もつれた髪を無理やりほぐそうと引っ張る、頭皮にブラシを強く押し付けるなど、力を入れすぎたブラッシングも髪や頭皮には悪影響です。

上述したとおり、適度な力加減でブラッシングすることが大切です。

ブラシが汚れている

ブラシが汚れていると、頭皮の傷などから雑菌が入り込み、炎症などを引き起こす恐れがあります。

ブラシは小まめに洗うなど、清潔な状態を保つようにすることが大事です。

まとめ

ブラッシングについてまとめます。

  • ブラッシングは薄毛を改善できるものではないにせよ、髪に良い効果を与えられる可能性がある
  • 「帰宅した後」「シャンプー前」「寝る前」「育毛剤を使用する前」などのタイミングがおすすめ
  • ヘアオイルやローションをつけ、毛先からもつれをほぐし、全体をブラッシングする
  • ブラッシングは力を入れすぎず、やりすぎに注意する

ブラッシングはあくまで髪に良い影響をおよぼすだけです。
薄毛を改善したい場合、治療をはじめるのがおすすめです。

女性で薄毛に悩んでいる場合、下の記事を参考にしてください。

男性の場合は下の記事がおすすめです。

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