【薬剤師監修】ミノタブ何㎎がベスト？副作用や効果について説明
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ミノキシジルは厚生労働省によって発毛効果が認められている数少ない有効成分の1つです。
厚生労働省が認可するミノキシジルは外用薬のみですが、インターネットを調べていて「ミノキシジルの飲み薬がある」と知った方もいるようです。
2.5㎎錠 5㎎錠 10㎎錠が流通しており 2.5㎎錠を服用されている方が最も多いようです。
「塗り薬よりも内服薬の方が初期脱毛も強く出るのではないか」
「ミノキシジルの内服薬は何㎎だと副作用がでて危険なのか」
「効果が強すぎて、余計な場所まで生えすぎちゃったりしないのか」
本記事（ブログ）では専門家監修のもと、上の疑問を解決するとともに以下の点を解説します。
- ミノタブはどうやって入手するか
- ミノタブのメリットとデメリット
- ミノタブの効果は塗り薬と変わらない点について
最後まで読むことでミノタブの詳しい飲み方や入手方法、安全性、使うべきかどうかなどがわかります。
この記事の監修者
- 薬剤師・医学修士
-
北海道大学大学院卒業
薬局薬剤師としてＡＧＡや壮年期脱毛症、円形脱毛症の医薬品調剤や服薬相談を多数経験
薄毛の悩みを解決できる医学薬学知識を啓蒙することで、患者さんのより良い人生に貢献したい
と思っております。
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どんな用量のものがあるのか
日本で購入できるミノキシジルの飲み薬は以下の3規格です。
- ミノキシジル2.5㎎配合タブレット
- ミノキシジル5㎎配合タブレット
- ミノキシジル10㎎配合タブレット
AGA治療専門のクリニックでは、ミノキシジル5㎎配合タブレットの内服から始めるのが一般的です。
場合によっては10㎎配合のタブレットを利用するケースもあります。
範囲内で血液検査や、体の状態から医師の判断で適宜増減があります。
どうやって入手するか、違法性はないのか
ミノタブには3つの入手方法があります。
- 個人輸入をする
- 個人輸入代行をしてくれるサイトで購入する
- AGAクリニックで出してもらう
それぞれの方法について解説します。
個人輸入をする
ミノキシジルの飲み薬を入手する方法の1つが個人輸入です。
医薬品の個人輸入に関しては、厚生労働省によって次のように規定されています。
医薬品などを営業目的で個人輸入する場合は厚生労働大臣の承認・許可などが必要
医薬品または医薬部外品を自分で使用する目的で輸入する場合は、特例的に税関での確認を受けた上で輸入することが可能
ミノキシジルの飲み薬に関しては「医薬品または医薬部外品を自分で使用する目的で輸入する場合」に該当するため、個人で輸入しても違法となる可能性は低いといえるでしょう。
個人輸入代行をしてくれるサイトで購入する
ミノキシジルの飲み薬を入手する場合、個人輸入代行をしてくれるサイトで購入する方法もあります。
個人で海外とのやりとりをおこなう場合、言葉や通貨の壁が大きな問題として立ちはだかります。
また、日本の商取引習慣が通用せずに戸惑うケースも少なくありません。
個人輸入代行サイトを利用すれば、海外との面倒なやり取りを自分でおこなう必要がありません。
ただし、偽物を掴まされてしまうことや高額な代行料の発生などのリスクがある点に注意してください。
AGAクリニックで出してもらう
ミノキシジルの飲み薬を、AGAクリニックで出してもらう方法もあります。
ミノキシジルの飲み薬は一般用医薬品に該当しないため、日本の一般的な薬局やドラッグストアでは購入できません。
また、飲み薬タイプのミノキシジルに関しては厚生労働省の認可を受けていないため、医師の指導下で副作用のリスクをコントロールしながら慎重に服用する必要があります。
さらに、ミノタブを処方してくれるAGAクリニックは限られています。
おすすめのAGAクリニックは以下の3つです。
AGAオンクリ
AGAオンクリは患者一人ひとりに合ったプランを提案してくれるAGAクリニックで、リピート率は92.8%（治療薬を購入いただいた方の翌月継続率）です。
当日予約OK、24時間相談可能なうえに、オンライン診療にも対応しているため、忙しい方でも心配要りません。
デュタステリドとミノキシジルが処方される「パッケージプラン B」で、料金は以下の通りです。
初月：0円／月
2ヶ月目以降：10,700円～12,700円(税込)／月
オンラインAGA治療「メンズライフクリニック」
オンラインAGA治療「メンズライフクリニック」は24時間いつでも予約できるオンライン診療のAGAクリニックです。
院長名で自宅まで配送してくれるため、「AGA治療を始めた」とわからないよう配慮してくれます。
発毛プランの料金は6,500円（税込）です。
Hair’s（ヘアーズ）
Hair’s（ヘアーズ）もオンラインに対応したAGAクリニックで、来院する必要なく好きな場所で診察が受けられます。
さらに、薬が自宅に定期配送されるため、わざわざクリニックまで受け取りに行く手間もありません。
ミノキシジル内服薬の値段は9,975円〜（税込）です。
ミノタブのメリット・デメリット
次にミノキシジルの飲み薬（ミノキシジルタブレット・以下ミノタブ）のメリットとデメリットについて紹介します。
ミノタブのデメリット
ミノタブのデメリットとしては、主に以下の3点が挙げられます。
- 重篤な副作用を引き起こす恐れがある
- 個人輸入であるため服用は自己責任となり副作用が起きても保険が下りない
- 厚生労働省のホームページから服用には注意が必要であまり勧められていない
ミノタブのデメリットとしては、心臓への負担を増すことがあげられます。
代表的なミノキシジル内服薬の「ロニテン」の添付文書では以下のような報告がおこなわれています。
Minoxidil produces several cardiac lesions in animals. Some are characteristic of agents that cause tachycardia and diastolic hypotension (beta-agonists like isoproterenol, arterial dilators like hydralazine) while others are produced by a narrower range of agents with arterial dilating properties.
＜DeepLによる翻訳＞
ミノキシジルは、動物においていくつかの心臓病変を引き起こす。いくつかは、頻脈および拡張期低血圧を引き起こす薬剤（イソプロテレノールのようなベータアゴニスト、ヒドラジンのような動脈拡張剤）に特徴的ですが、他のものは、動脈拡張特性を持つより狭い範囲の薬剤によって生成されます。出典：LONITEN- minoxidil tablet Pharmacia and Upjohn Company LLC
もともとミノキシジルは1960年代のアメリカで、高血圧の治療薬として開発されました。
ミノキシジルには血管を拡張し、血液の循環を促進する作用があることから、高血圧の治療に適していると考えられたのです。
その後、ミノキシジルの血管拡張作用は動脈に対してのみ有効で、静脈には効果を発揮しないことが分かったため、日本では高血圧の治療薬として用いられることはありません。
またこの作用から、むくみが出やすくなることが考えられ、ミノタブの服用でよく言われている人相が変わるという副作用もこちらに起因する可能性が高そうです。
厚生労働省のホームページでは、医薬品の個人輸入に関して、危険性と必要性とを十分に考慮するよう注意が喚起されています。
日本で販売・利用されている医薬品は医薬品医療機器等法について有効性および安全性が担保されていますが、海外製には補償がありません。
また、国内で販売・利用されている医薬品を正しく服用し、そのうえで副作用が起こった場合は医薬品副作用被害救済制度が適用されます。
しかし、海外製の場合、副作用が起こっても国による救済措置が受けられないため注意が必要です。
ミノタブのメリット
ミノタブには重篤な健康被害を引き起こすリスクがあるため、個人の判断で服用することはおすすめできません。
あえて言うなら以下の3点がミノタブを利用するメリットとなります。
- 服用が簡単であること
- 通販が主なので、購入もインターネット上で済むこと
- 通販会社によっては値段が安いこと
ミノタブは1日に1錠飲むだけなので、塗り薬タイプのミノキシジルよりも簡単に治療が続けられます。
また、通販で購入するのが一般的であるため、買い物に出かける面倒がありません。会社によっては価格が安い点もメリットと言えるでしょう。
飲み薬と塗り薬の効果は変わらない
ミノキシジルには飲み薬と塗り薬の2タイプがあるのですが、いずれも血行を促進し、血液の循環を促す作用があります。
血液の流れが良くなることで頭皮環境を改善し、発毛の促進が期待されているのですが、実はミノキシジルの薬理作用については今のところよく分かっていません。
血管拡張薬にはさまざまな種類があるのですが、ミノキシジル以外の血管拡張薬には発毛効果が確認されていません。
ネットワークメタアナリシスを用いた以下の研究論文でも、ミノキシジルの飲み薬・塗り薬ともに発毛効果が見られるとされています。
The greatest increase in total hair count at 24 weeks (ie, first end point) was with 0.5 mg/d of dutasteride, which was significantly more efficacious than 1 mg/d of finasteride (mean difference, 7.1 hairs/cm2; 95% CI, 5.1-9.3 hairs/cm2) and minoxidil (0.25 mg/d [mean difference, 23.7 hairs/cm2; 95% CI, 9.5-38.0 hairs/cm2], 5 mg/d [mean difference, 15.0 hairs/cm2; 95% CI, 3.9-26.1 hairs/cm2], and 2% solution [mean difference, 8.5 hairs/cm2; 95% CI, 4.8-12.3 hairs/cm2]).
＜DeepLによる翻訳＞
24週間後（つまり最初のエンドポイント）の総毛髪数の最大の増加は、デュタステリド0.5mg/日で、フィナステリド1mg/日より有意に高い有効性（平均差、7.1本/cm2；95％CI、5.1-9.3本/cm2）を示し、最小の有効性は、フィナステリドが、0.5mg/日、0.1本/cm2であった。 3 hairs/cm2) とミノキシジル (0.25 mg/d [平均差, 23.7 hairs/cm2; 95% CI, 9.5-38.0 hairs/cm2], 5 mg/d [平均差, 15.0 hairs/cm2; 95% CI, 3.9-26.1 hairs/cm2], 2% solution [平均差, 8.5 hairs/cm2; 95% CI, 4.8-12.3 hairs/cm2]) と比較すると、著しく高い効果を示していました。
やっぱり塗り薬をおすすめする理由
AGA（男性型脱毛症）は思春期以降に見られる進行型の脱毛症であるため、原則として完治することがありません。
そのため、いったん発症が確認されたら、根気強く治療を続けていく必要があります。
ミノキシジルには発毛効果が認められていますが、塗り薬タイプのミノキシジルのみが認可されており、ミノタブ（内服タイプのミノキシジル）世界中どこであっても認可されていません。
ミノタブには心臓への負担を増すリスクがあるため、継続的に服用した場合、思わぬ健康被害を招いてしまう可能性があります。
塗り薬タイプのミノキシジルにも頭皮のかゆみやアレルギー反応といった副作用の報告はあるものの、発症頻度はおよそ8%程度です。
どれも軽微なもので、飲み薬に比べて全身作用のある副作用はありません。
発毛効果と安全性という２つの面から考えた場合、塗り薬タイプのミノキシジルで根気強くAGA治療を続けていく方をおすすめします。
まとめ
ミノタブについてまとめます。
- ミノキシジルには飲み薬と塗り薬の2タイプがあり、厚生労働省では塗り薬タイプしか認可していない
- 飲み薬であるミノタブは個人輸入などを使って手に入れられる
- しかし、副作用などが出た場合 治療は自己負担・自己責任となる。
- さらに、心臓への負担を増す副作用があるため、循環器系の基礎疾患のあるかたは特に自分の判断で服用することは避けたほうがよい。
- 塗り薬にも副作用の可能性はあるが、軽微かつ8%程度と頻度が低い
塗り薬タイプのミノキシジルを利用するのであれば、ミノキシジルを国内最大濃度で配合しているHIXミノキシジル5がおすすめです。
進行型という特徴があるAGAは、発症したら根気強く治療を続ける必要があります。
その際にネックとなるのが治療にかかるコストですが、HIXミノキシジル5なら1本あたり3,000円です。
さらに、ミノキシジルが国内最大濃度なので、人によって異なるものの高い効果を期待できるでしょう。
ヒックスミノキシジル5について詳しくはこちらをご覧ください。
