【薬剤師が解説】夏の体のニオイに!臭い対策6つのオキテ
夏は汗がでても乾きにくかったり、湿気で洗濯物がうっかり生乾きだったりニオイが出やすい原因も多いため悩ましいですよね。
やっかいなことに夏の体のニオイは自分では気が付きにくい。
そして、人からは嫌がられてしまうというヤッカイなモンダイです。
この夏、自分に自信をもって過ごすための対策ポイントをお伝えします。
- 夏の体のニオイの原因
- 気づきにくい自分のニオイチェック方法
- ニオイの対策6つのオキテ
記事を最後まで読めば、自分では気づきにくいニオイについての心配がなくなりますよ!
この記事の監修者
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北海道大学大学院卒業
薬局薬剤師としてAGAや壮年期脱毛症、円形脱毛症の医薬品調剤や服薬相談を多数経験
薄毛の悩みを解決できる医学薬学知識を啓蒙することで、患者さんのより良い人生に貢献したい
と思っております。
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ニオイの代表的な原因
夏のニオイの種類は様々でそれによって対策は異なります。
- シャワーやお風呂の入り方で皮脂が残っている場合
- 洗った洋服が生乾きで雑菌が繁殖している場合
- 出てくる汗の部位ごとの対策ができていない場合
- 睡眠不足とストレスによる加齢臭などの悪化がある場合
- なんらかの疾患が原因で発生する場合
ニオイの原因は身近に無限にあります。思い当たる節はありましたでしょうか。
自分がどれに当てはまるのか検証してみましょう。
気づきにくい自分のニオイチェック方法
においに自分で気づく方法は、いくつかあります。
・自分の脱いだ服を袋に入れてニオイをかぐ
・枕のにおいをかぐ
・頭皮をこすってチェックする
などがあります。
通販サイトで売っている匂いチェッカーなどで機械を使用して物理的にチェックする方法もあります。まずは自分のニオイの把握をしてみましょう。
ニオイの対策6つのオキテ
オキテ1 適切な衛生習慣を確立すべし
暑い季節は汗をかく機会が増えます。基本的な衛生習慣を徹底することが重要です。
毎日シャワーを浴びて、体を清潔に保ちましょう。特に皮脂腺が多く存在する脇(アポクリン腺)や足の裏(エクリン線)、性器(アポクリン腺)周辺、汚れがのこりやすいくぼみだったりしわの部分など特に気を付けて汚れを残さないように念入りに洗いましょう。その際に強くこすりすぎてしまっては肌に刺激になってしまい炎症の原因になりかねないため、優しく洗いましょう。
また、汗で蒸れやすい頭皮のニオイ対策も欠かせません。頭皮のニオイ対策については以下の記事をご覧ください。
オキテ2 適切な洋服を選択すべし
暑い季節には、通気性の良い素材の洋服を選ぶことが重要です。綿やリネンなどの天然素材が通気性もよく洗いやすいためおすすめです。また、タイトな服や合成繊維の服は蒸れやすくなり体臭を増加させる可能性がありますので、避けましょう。
黒は熱を吸収しやすいので太陽の熱を反射する白を選択しましょう。
汗をかいた後の服は、放置をせずに毎回洗濯をしてきちんと乾かし清潔に保ちましょう。
オキテ3 デオドラントや制汗剤を適切に使うべし
デオドラントや制汗剤は、夏の体臭対策に欠かせない存在です。朝のシャワー後や清潔な肌に塗布し、匂いの原因となる細菌の繁殖を防ぎましょう。適切なデオドラントや制汗剤を選ぶ際には、自分の皮膚に合わせて選ぶことが大切です。またつけすぎも皮膚に溜まることになるため逆効果です。適度な量を塗布しましょう。
シャワーを浴びていないからだの臭いをデオドラント剤で誤魔化そうとするのは無理がありますしニオイが混じり悪化してしまうのでやめましょう。
オキテ4 汗を抑える処方薬も検討すべし
でてくる汗の部位ごとの対策として汗を抑える以下のような処方薬の種類(塗り薬や飲み薬)も新発売されています。汗自体の量が多い方は皮ふ科の受診を検討してみてはいかがでしょうか。オンライン診療も可能なクリニックも多いので直接クリニックに行って受診しなくても自宅で処方してもらえるので便利です。
・エクロックゲル(脇)
・ラピフォートワイプ(脇)
・アポハイドローション(手のひら)
・プロバンサイン錠(全身)
・塩化アルミニウム水溶液(全身)
オキテ5 適度な水分補給と食事を心がけるべし
夏は、水分を小まめに補給することも重要です。十分な水分摂取により体内の代謝が活性化し、老廃物の貯留が起こりにくくなるため体臭を抑える効果があります。食事にも注意を払いましょう。スパイスたっぷりのニオイの強い食品や、脂っこい食事は体臭を強める可能性がありますので、軽めの食事や抗酸化作用のあるビタミンCが豊富な新鮮な野菜や果物を意識して積極的にとるようにしましょう。
オキテ6 ストレスのマネジメントも行うべし
過度なストレスは体臭を悪化させる要因の一つです。ストレスによりアポクリンが刺激され、脇の汗の量が増えてしまうため雑菌が繁殖しやすくなります。忙しい日常や暑さによるストレスをため込まないように心がけましょう。適度な運動や自分に合ったリラクゼーション法を取り入れ、定期的にリフレッシュしストレス状態を長時間継続しないことが大切です。
またストレスは薄毛の原因にも繋がる可能性も示唆されています。そのことに関しては以下の記事に詳しく載っています。
病気が原因で起こるニオイもあります。
・糖尿病によるアセトン(甘いニオイ)臭
・虫歯や歯周病による 硫化水素やメチルメルカプタン
・便秘による スカトールやインドール
・腎機能の低下による アンモニア臭
いつもと違うニオイを感じたら健康のバロメーターにもなるため早めに病院を受診しましょう。
以下の記事でも、色々な場面で他人の体臭が気になっていることがケーススタディで載せられていました。
調査の結果、男女双方において9割以上の方が他人の体臭が気になった経験があることが判明した。
体臭の悩みを解決するための6つの効果的な方法をご紹介しました。これらの対策を組み合わせることで、体臭の改善が期待できます。楽しく快適に夏を過ごすために積極的に取り組んでみてくださいね。