スカルプシャンプーとは?5つの選び方を紹介!効果や洗浄成分も
「スカルプシャンプーとは?」
「どのような効果があるの?」
スカルプシャンプーは髪の洗浄より頭皮環境の改善に焦点を当てたシャンプーです。頭皮が痒い、赤い、フケが多いなどといった頭皮環境の改善に役立ちます。
本記事では専門家監修のもと、以下の点を解説します。
- スカルプシャンプーとは?
- スカルプシャンプーの効果
- スカルプシャンプーの洗浄成分や選び方
最後におすすめのスカルプシャンプーも紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
この記事の監修者
-
北海道大学大学院卒業
薬局薬剤師としてAGAや壮年期脱毛症、円形脱毛症の医薬品調剤や服薬相談を多数経験
薄毛の悩みを解決できる医学薬学知識を啓蒙することで、患者さんのより良い人生に貢献したい
と思っております。
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スカルプシャンプーとは
スカルプシャンプーとは、健康的な頭皮環境を目指すために作られたシャンプーのことです。髪の毛を洗浄するだけでなく、頭皮の汚れや余分な皮脂、詰まり、フケ、かゆみなど、頭皮のトラブルに対処するための成分を含んでいます。
頭皮環境が悪化すると、一時的な薄毛の原因になりかねません。スカルプシャンプーを使うことで頭皮環境を改善できれば、抜け毛の予防に繋げられる可能性があるでしょう。
スカルプシャンプーと普通のシャンプーの違い
スカルプシャンプーと普通のシャンプーの主な違いは、目的と成分にあります。
項目 | スカルプシャンプー | 普通のシャンプー |
---|---|---|
目的 | 頭皮の健康とケア | 髪質の改善やツヤ |
成分 | かゆみやフケを防ぐ成分 | 髪を柔らかくし、コーティングする成分 |
スカルプシャンプーは頭皮の健康を重視し、フケや脂漏性皮膚炎の予防、抜け毛の減少などを目指すのが主な目的です。一方、普通のシャンプーは髪の清潔さとコンディショニングに注力しています。
成分にも違いがあります。スカルプシャンプーにはグリチルリチン酸ジカリウムやヒノキチオール、ピロクトンオラミンといった薬用成分が含まれているのが主な特徴です。普通のシャンプーは、一般的に髪の輝きや柔らかさを高める成分が多く含まれています。
スカルプシャンプーの効果
スカルプシャンプーの主な効果は頭皮環境の改善です。例えば、薬用のスカルプシャンプーによく含まれているグリチルリチン酸ジカリウム(DPG)には、炎症の抑制効果が示唆されています。
DPGは,神経ペプチドであるサブスタンスPによる神経成長因子の遺伝子発現上昇を抑制したことにより,敏感肌の特徴的状態である知覚過敏反応を抑制できる可能性が示された。また,敏感肌を対象にした臨床試験では,0.2%DPG配合製剤は乳酸によって誘導されるかゆみに対する違和感に対して改善傾向が認められた。これらの結果から,DPGは,種々の敏感肌の人に対して改善作用を有する可能性が示唆された。
ヒノキチオールやピロクトンオラミンにも、皮膚の炎症に対する科学的な根拠が示されています。(※)
頭皮に対してかゆみや赤みを感じる方は、スカルプシャンプーの使用を検討してみましょう。
※CiNii|アトピー性皮膚炎に対するヒノキチオール配合保湿クリームの使用経験
※CiNii|ピロクトンオラミン配合シャンプーの有効性および安全性の検討
スカルプシャンプーの洗浄成分
スカルプシャンプーは主に3つの種類に分けられます。
- アミノ酸シャンプー
- 高級アルコール系シャンプー
- 石鹸シャンプー
それぞれで主な洗浄成分が異なります。洗浄成分が異なると期待できる効果も違うため、ご自身の頭皮環境に合わせたスカルプシャンプーを選びましょう。
アミノ酸シャンプー
アミノ酸シャンプーの主な洗浄成分は次の通りです。
- ココイルグルタミン酸Na
- ラウロイルメチルアラニンNa
- ココイルグリシンK など
ココイルグルタミン酸Naとラウロイルメチルアラニンは皮膚と同じ弱酸性であり、低刺激性かつ適度な洗浄力と起泡力が特徴です。
ココイルグリシンKは中性からアルカリ領域で高い起泡性を誇る成分で、さっぱりとした洗い上がりが期待できます。
以上のことから、アミノ酸シャンプーは洗浄力が弱い一方で肌に優しいため、敏感肌の人や頭皮の乾燥が気になる人におすすめです。
高級アルコール系シャンプー
高級アルコールの主な洗浄成分は次の通りです。
- ラウレス硫酸Na
- ラウリル硫酸Na
- ラウリル硫酸アンモニウム
- ラウリル硫酸TEA など
ラウレス硫酸Naは洗浄力と泡立ちに優れた界面活性剤で、さまざまなシャンプーに用いられています。ラウリル硫酸Naはラウレス硫酸Naより皮膚に浸透しやすく、洗浄力が強いとされています。
ラウリル硫酸アンモニウムは高い洗浄力が期待できる成分です。ラウリル硫酸TEAも洗浄力が高く、脱脂力も強いとされているため、さっぱりとした洗い上がりが期待できます。
以上のことから、高級アルコール系シャンプーは洗浄力が高い一方で、刺激が強く、保湿力に劣る傾向にあります。頭皮の汚れが気になる人や脂性肌の人におすすめです。
石鹸シャンプー
石鹸シャンプーの主な洗浄成分は次の通りです。
- 脂肪酸ナトリウム
- 脂肪酸カリウム
- ラウリン酸K など
脂肪酸ナトリウムは石鹸の主要成分で、優れた洗浄力が期待できます。ただし、皮膚に対する刺激が強い場合があるため、敏感肌の人は注意が必要です。
脂肪酸カリウムは脂肪酸ナトリウムよりも洗浄力が少しマイルドで、泡立ちが良く、肌に優しいことから液体石鹸などによく使われます。ラウリン酸カリウムはマイルドな洗浄力と保湿が期待できる成分です。肌の保湿を保ちながら汚れを落とすのに効果的です。
以上のことから、石鹸シャンプーも高級アルコール系シャンプー同様、高い洗浄力が期待できます。保湿よりも「とにかくさっぱりと髪を洗いたい」という方におすすめです。
スカルプシャンプーの選び方
スカルプシャンプーにはさまざまな種類があるため、「どれを選べばよいかわからない」という方も多いでしょう。
悩んでしまう場合、次の5つに注目するのがおすすめです。
- 洗浄成分
- 添加物
- 炭酸の有無
- 薬用かどうか
- 保湿成分やメントール
それぞれ詳しく解説します。
洗浄成分
洗浄成分は次のような選び方がおすすめです。
- 頭皮環境を改善したい方:アミノ酸シャンプー
- 頭皮の汚れを取りたい方:高級アルコール系シャンプー
- さっぱりと洗いたい方:石鹸シャンプー
いわゆる「普通肌」の人はアミノ酸シャンプーがおすすめです。頭皮の汚れは38〜40度程度のお湯だけで落とすことができるからです。
洗浄力が強いと、必要な皮脂まで洗い流してしまう恐れがあります。まずはアミノ酸シャンプーを使用してみて、洗浄力が足りないと感じれば高級アルコール系シャンプーや石鹸シャンプーを検討してみましょう。
添加物
シャンプーにはさまざまな添加物が含まれています。基本的に、添加物は危険なものではありません。人体に影響が出ないよう、薬事法で厳格に規制されているからです。
ただし、人によっては次の添加物によって肌トラブルに見舞われる可能性もあります。
- 防腐剤
- 着色料
- シリコン
実際に、防腐剤が接触皮膚炎に原因になることがある、と示唆されています。
また複数の外用薬による接触皮膚炎の場合,主剤である薬剤の交叉反応によるだけでなく,含有されている基剤・防腐剤などが原因のこともあり,注意が必要である.
気になる方は、防腐剤や着色料、シリコンが含まれていないシャンプーがおすすめです。
炭酸の有無
炭酸は頭皮の汚れを落とす効果が期待できるとされています。また、きめ細かい泡が出てくるため、心地よい洗い上がりを楽しめます。
炭酸シャンプーについては次の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
薬用かどうか
薬用とは医薬部外品であることを意味しています。医薬部外品とは、厚生労働省によって認められた有効な成分が一定濃度で配合されている商品のことです。例えば、次の成分が挙げられます。
- グリチルリチン酸2K
- イソプロピルメチルフェノール
- ピロクトオラミン
- ヒノキチオール
厚生労働省によって認められているため、通常のスカルプシャンプーより高い効果を期待することができるでしょう。
保湿成分やメントール
頭皮の乾燥が気になる方は保湿成分が多く含まれているシャンプーを使用しましょう。主な保湿成分は次の通りです。
- スクワラン
- アミノ酸
- ヒアルロン酸
- グリセリン
- 植物エキス
- コラーゲン
- セラミド など
清涼感を楽しみたい方はメントール配合のシャンプーもおすすめです。効果が変わるわけではありませんが、リラックスしてシャンプーすることができるでしょう。
スカルプシャンプーで薄毛は治る?
スカルプシャンプーでは、薄毛を治療することはできません。スカルプシャンプーは治療薬ではなく、頭皮環境の改善を目指すためのケア商品だからです。
薄毛にはさまざまな種類がありますが、それぞれで治療方法が異なります。例えば、AGAの進行を抑えるにはフィナステリドやデュタステリドといった内服薬の使用が推奨されています。スカルプシャンプーを使っても、AGAの進行を止めることはできません。
ただ、頭皮環境が改善することによって、一時的な抜け毛の予防に繋がる可能性はあります。したがって、スカルプシャンプーは薄手を治療するものではなく、抜け毛を予防したり薄毛治療しやすくしたりするものだと考えるのが大切です。
スカルプシャンプーで白髪は治る?
スカルプシャンプーでは、白髪は治りません。白髪の主な原因はメラニン色素の減少ですが、スカルプシャンプーを使っても減少が止まったり増えたりするわけではないからです。
白髪を改善したい場合、食生活や生活習慣の改善を心がけましょう。詳しくは次の記事で解説しています。
スカルプシャンプーに関するよくある疑問
スカルプシャンプーに関するよくある疑問をまとめました。
- スカルプシャンプーは週に何回くらい使うべき?
- スカルプシャンプーは普通のシャンプーと併用できる?
- スカルプシャンプーは女性でも使える?
それぞれに回答します。
スカルプシャンプーは週に何回くらい使うべき?
「週に何回」といった決まりはありません。ただし、1日1回に留めておくことをおすすめします。1日に何度も使ってしまうと、肌のバリア機能を担う皮脂まで取り除かれる恐れがあるからです。
汚れた場合はさっと頭を洗い流すだけにして、入浴時に1回、使用することをおすすめします。
スカルプシャンプーは普通のシャンプーと併用できる?
併用可能です。ただし、併用するよりも、自分に合ったシャンプーを一つだけ見つけるほうがおすすめです。
シャンプーを併用すると、購入する手間が2倍かかってしまいます。また、片方のシャンプーが自分に合っていない場合、効果が薄れてしまう可能性もあるでしょう。
スカルプシャンプーは女性でも使える?
スカルプシャンプーは女性でも使えます。
ただし、メンズスカルプシャンプーは使用を避けたほうが無難です。メンズスカルプシャンプーは男性向けに作られているため、一般的に洗浄力が強い傾向にあるからです。女性が使ってしまうと、必要な皮脂まで洗い落としてしまいかねません。
女性は通常の薬用スカルプシャンプーを利用しましょう。なお、後述する『ヒックススカルプシャンプー』なら女性も使用可能です。
スカルプシャンプーならHIX(ヒックス)
「スカルプシャンプーってどれを選べばよいのだろう」
自分に合ったスカルプシャンプーが分からない場合、『ヒックススカルプシャンプー』から始めてみましょう。『ヒックススカルプシャンプー』がおすすめな理由は3つあります。
- 男性5万人の頭皮データ分析
- メディカルプロテクション処方
- 製薬メーカーと共同開発
男性5万人の頭皮データ分析
『ヒックススカルプシャンプー』は男性5万人の頭皮データを分析して作られたスカルプシャンプーです。高密着泡が頭皮の汚れを綺麗に落とし、髪や頭皮の成長に必要な成分を浸透させます。
実際に、効果を実感する方も少なくありません。自社で行った調査によると、アンケートに回答した95%の方が「もう一度使いたい」と回答しました。
メディカルプロテクション処方
『ヒックススカルプシャンプー』には、毛髪診断士が膨大な候補から選んだ3つの独自成分が配合されています。
- アデノシン
- オクトピロックス
- アカヤジオウ根エキス
このようにグリチルリチン酸2Kといった抗酸成分・保湿成分を贅沢に配合しています。髪にハリやコシを与えるポリクオタニウム-48も含まれており、ドライヤー後のふんわり感を実感することができるでしょう。
製薬メーカーと共同開発
『ヒックススカルプシャンプー』は毛髪診断士と製薬メーカーが共同開発することで、頭皮に成分を浸透させる高密着泡を生み出しています。
頭皮に負担が少ない成分のみを配合しており、石油系界面活性剤や合成着色料、シリコンは使用していません。弱酸性のアミノ酸シャンプーなので、敏感肌の方でも使用可能です。
スカルプシャンプーを使ってみよう
スカルプシャンプーは頭皮環境の改善に役立つシャンプーです。頭皮環境が改善すれば髪が育ちやすくなり、抜け毛の予防に繋がる可能性もあるでしょう。
スカルプシャンプーにはさまざまな種類がありますが、普通肌の方や「どれを選べばよいかわからない」という方はアミノ酸系シャンプーがおすすめです。アミノ酸系シャンプーは高級アルコール系や石鹸系に比べて高い保湿力や抗酸化力が期待できます。
アミノ酸系シャンプーで「自分に合うもの」を探している方は、5万人の頭皮データを分析して作った『ヒックススカルプシャンプー』がおすすめです。