
頭皮がボコボコになるのは頭皮湿疹?10個の原因を紹介!改善方法も
「頭皮がボコボコになるのはなんで?」
「どのような治療方法があるのだろう」
頭皮がボコボコになるのには、さまざまな原因があります。大切なのは原因を特定し、適切な方法で改善することです。
本記事では専門家監修のもと、以下の点を解説します。
- 頭皮がボコボコになる主な原因
- 頭皮のボコボコを改善する主な治療法
- 頭皮のボコボコを改善するセルフケア方法
記事の後半では頭皮環境を改善できる可能性のあるおすすめシャンプーも紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
この記事の監修者

- 薬剤師・医学修士
-
北海道大学大学院卒業
薬局薬剤師としてAGAや壮年期脱毛症、円形脱毛症の医薬品調剤や服薬相談を多数経験
薄毛の悩みを解決できる医学薬学知識を啓蒙することで、患者さんのより良い人生に貢献したい
と思っております。
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頭皮がボコボコになる主な原因
頭皮がボコボコになる主な原因は次の通りです。
- 頭皮湿疹
- 一時的なコリ
- ニキビ・できもの
- 脂肪腫・悪性腫瘍
- かぶれ
- 皮脂
- 皮膚炎
- 乾燥
- 蕁麻疹
- ストレスや生活環境
それぞれ詳しく解説します。
頭皮湿疹
頭皮湿疹は、頭皮の皮膚に炎症が生じる状態です。主な症状には、ぶつぶつやかゆみ、赤み、フケの増加などがあります。原因は多岐にわたりますが、強い刺激や頭皮環境の悪化、偏った食生活、長期間のストレスの使用などによって引き起こされることが多いです。
治療法としては、抗炎症薬や抗真菌薬、適切なスキンケア製品の使用が挙げられます。また、栄養バランスの良い食事や十分な休息、ストレス管理も重要です。頭皮湿疹は再発しやすいとされているため、日頃から頭皮を清潔に保つことが大切です。
一時的なコリ
一時的なコリとは、主に筋肉の緊張や姿勢の悪さからくる血行不良を指します。
頭皮も他の部位と同じく筋肉に覆われており、長時間同じ状態が続くと、コリを感じやすくなります。場合によっては、頭皮に一時的なぼこぼこようなものを感じることもあるでしょう。
ニキビ・できもの
頭皮のニキビやできものは、主に毛穴の詰まりや炎症によって発生します。原因はさまざまですが、過剰な皮脂分泌や間違ったヘアケア、ホルモンバランスの乱れなどが挙げられます。
重症化するとあとが残ることもあるため、早期の対処が重要です。
脂肪腫・悪性腫瘍
脂肪腫は良性の軟部組織腫瘍で、痛みを伴わない柔らかい塊として現れます。一方、悪性腫瘍はがん細胞から成るもので、放置すると重篤な健康問題を引き起こす可能性があります。
脂肪腫は通常、除去の必要がないか、簡単な手術で取り除くことが可能です。悪性腫瘍は早期発見が重要で、専門医の診断と適切な治療が必要です。
かぶれ
頭皮が直接触れる物質に対してアレルギー反応が出ると、接触性皮膚炎を引き起こし、肌がかぶれてしまうこともあります。主な症状は赤みやかゆみで、症状が悪化すると腫れたり水ぶくれができたりして頭皮がボコボコになることもあるでしょう。
アレルギー反応が起こりやすい物質の一例は次の通りです。
- ヘアケア用品
- スタイリング剤
- カラー剤
- 医薬品
- 帽子・ヘルメット
- 植物
- 化粧品
- 金属 など
何が原因となるかは人によって異なります。頭皮に異常を感じた際は、触れている物質の素材や環境を注意深く見直すことが重要です。
皮脂
皮脂は皮脂腺によって分泌され、通常は頭皮と髪を保護し、潤いを保つ役割を果たします。しかし、ホルモンバランスが乱れたり頭皮環境が悪化したりして皮脂の分泌が過剰になると、毛穴の詰まりや炎症の原因になりえます。
悪化するとニキビやできものを引き起こし、頭皮がボコボコになってしまう可能性もあるでしょう。
皮膚炎
頭皮の皮膚炎は、炎症による皮膚の赤みやかゆみのほかにも、頭皮が腫れてボコボコになる場合があります。主な原因はアレルギー反応や真菌、病気、外部からの刺激等が挙げられます。
皮膚炎は悪化すると治りにくいうえに再発する可能性も高いため、早めに医療機関を受診しましょう。
乾燥
頭皮の乾燥は、皮膚の水分と油分のバランスが崩れることで生じます。症状がひどくなるとかゆみやフケ、赤みを引き起こし、ときには皮膚が硬くなりボコボコになってしまう可能性もあるでしょう。
原因は誤ったシャンプーのやり方や環境、偏った食生活、ストレスなどが挙げられます。特に冬季や乾燥した環境下では、頭皮の保湿に注意が必要です。
蕁麻疹
頭皮の蕁麻疹はアレルギー反応や刺激によって引き起こされる、一時的な発赤や腫れ、かゆみを伴う皮膚の状態です。食べ物や薬、ストレス、環境的要因など原因はさまざまです。
蕁麻疹は通常、数時間から数日で自然に消失しますが、慢性的に繰り返すこともあります。日常生活に大きな不便をもたらす可能性があるため、症状が持続する場合は医師の診断を受けましょう。
ストレスや生活環境
ストレスはホルモンバランスに影響を与え、皮脂の過剰な分泌や炎症の原因となることがあります。ニキビや皮膚炎などが引き起こされ、頭皮に凹凸が生じることがあるでしょう。
また、ストレスは血行不良を引き起こし、髪の健康にも悪影響を及ぼします。最新の研究では一時的な薄毛を招く可能性があるともわかっているため注意が必要です。
頭皮環境のセルフチェック方法
頭皮環境が悪化しているかどうか判断するには、医療機関で受診してもらうことをおすすめします。ただ、「受診してもらう時間がない」という方もいるでしょう。そこで、簡易的なセルフチェック方法を紹介します。
おすすめのセルフチェック方法は3つあります。
- 頭頂部を押す
- 頭皮の動きを確認する
- 頭皮の色を確かめる
頭頂部を押す
まず清潔な指で頭頂部を優しく押します。ここで注意すべきなのは、力の入れ方です。強すぎると頭皮を傷つける恐れがあるため、慎重に押しましょう。
押した際に感じる頭皮の硬さや柔らかさ、痛みの有無などから、頭皮の状態を判断します。例えば、頭皮が硬い場合は血行不良の、痛みがある場合は炎症や感染の可能性が考えられるでしょう。
頭皮の動きを確認する
指の腹を使って頭皮を軽く押し、その後ゆっくりと動かしてください。一般的に、健康な頭皮は柔らかく、指の下で簡単に動かすことができます。
頭皮が硬く動きにくい場合、血行不良や頭皮のコリが考えられるでしょう。
頭皮の色を確かめる
健康な頭皮は通常、青白い色をしています。
赤みがある場合は炎症が起こっている可能性があり、白っぽい場合は乾燥やフケの可能性が考えられます。
頭皮の色については、次の記事でも詳しく解説しています。
頭皮のボコボコを改善する主な治療法
頭皮のボコボコを改善するには、薬を用いて治療するのがおすすめです。薬は一般的に、抗炎症薬と抗生物質があります。ここではそれぞれを簡単に紹介します。
抗炎症薬
抗炎症薬は頭皮の炎症を抑え、赤みや腫れ、かゆみを緩和する作用があります。例えば、皮膚科で処方されるステロイド系のクリームや軟膏が該当します。
炎症反応を抑制することで頭皮環境の改善が期待できますが、長期間や過剰な使用は副作用を引き起こす可能性があるため注意が必要です。
抗生物質
抗生物質は、アクネ菌やマラセチアといった細菌が原因で発生する炎症や感染症に対して用いられます。細菌の増殖を阻止したり殺菌したりすることで頭皮のボコボコを治療します。
抗炎症薬と同じように、必ず適切な診断を受け医師の指示に基づいて使用しましょう。
頭皮のボコボコを改善するセルフケア方法
頭皮のボコボコはセルフケアでも予防したり改善したりできます。おすすめの方法は次の4つです。
- 頭皮マッサージ
- 生活環境の改善
- 正しいやり方での洗髪
- 自分の頭皮環境に合ったシャンプー
頭皮マッサージ
頭皮マッサージすることによって、血行が促進され、頭皮環境の改善を目指せるでしょう。頭皮マッサージの効果は、研究によって明らかになっています。
頭皮あるいは前腕に対して,マッサージ基本手技で刺激し,血流量の変化を計測比較した。その結果,頭皮に対しては,圧迫法が有効な血行促進方法であることが明らかとなった。
さらに、頭皮マッサージは「発毛剤の効果を促進させる」ともいわれています。詳しくは次の記事を参考にしてみてください。
生活環境の改善
生活環境の改善も大切です。特に、睡眠時間はきっちり確保しましょう。睡眠時間が少ないと、さまざまな病気のリスクが高まります。
出典:厚生労働省|睡眠と生活習慣病との深い関係
例えば、脂質異常症を引き起こしてしまうと、頭皮環境が悪化しニキビやできものができる可能性があるでしょう。しっかりと睡眠時間を確保するように心がけてください。
正しいやり方での洗髪
シャンプーのやり方によっては、頭皮湿疹に繋がり頭皮がボコボコになってしまう可能性があります。次のようなやり方をしていないか、確認してみましょう。
- 頭皮を強くこする
- 一日に何度もシャンプーする
- 十分に洗い流さない
- ドライヤーで乾かさない、など
頭を洗う際は、爪を立てずに力を入れないよう心がけるのが大切です。また、「短いからすぐ乾く」と考えるのではなく、髪が濡れたらできるだけ早く乾かすようにしましょう。
シャンプーの正しいやり方は次の通りです。
- 湯洗いする
- シャンプーをしっかり泡立てる
- 泡が残らないようきちんとすすぐ
- タオルドライする
- ドライヤーで根元から乾かす
シャンプーは原液を頭皮に付けないよう注意してください。濃度が高いため、人によっては頭皮湿疹の原因になる可能性もあるでしょう。
自分の頭皮環境に合ったシャンプー
シャンプーは自分の頭皮環境に合ったものを使いましょう。シャンプーが合っていないと、頭皮環境の悪化を招く恐れがあります。
例えば、普通肌の男性が洗浄力の強いシャンプーを使うのは、一般的にはおすすめできません。なぜなら、必要な皮脂まで取り除いてしまう恐れがあるためです。
正しいシャンプーのやり方を実践しても頭皮湿疹が出てしまう場合は、シャンプーを変えてみるのも選択肢の一つでしょう。
頭皮湿疹でボコボコになる前に
頭皮のボコボコにはさまざまな原因があります。ご自身の原因を特定し、適切な方法で改善していくのが大切です。
頭皮環境を改善する方法としておすすめなのが、スカルプシャンプーの使用です。スカルプシャンプーは頭皮のケアを目的として作られており、抗炎症作用や抗真菌作用のある成分が多く含まれています。
「スカルプシャンプーはどれを選べばよいかわからない」
このような方は、ヒックススカルプシャンプーを使ってみましょう。ヒックススカルプシャンプーは5万人の頭皮データを分析して作っており、毛髪診断士と製薬メーカーの共同開発で生み出されています。頭皮環境が気になる方は、まずは一度、手に取ってみてください。